離婚問題

【離婚問題のご相談について 】3/3(全3回)

2016-09-12

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【離婚問題のご相談について 】3/3(全3回)

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まだ暑い日も続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

秋も近づいてきている季節の変わり目ですので、体調には気をつけないといけませんね。

 

さて、離婚シリーズ第3回目は、離婚における慰謝料についてです。

~慰謝料とは?~

法律相談をお受けする中で、離婚に伴い慰謝料請求をしたいというご相談は、非常によくあるご相談です。慰謝料請求の理由は、配偶者の浮気、暴力、暴言、嫁・姑関係から発生したものなど多岐に渡ります。

ところで、慰謝料とは、定義するならば、「精神的苦痛」に対する金銭的な賠償のことをさします。

そして、「精神的苦痛」とは、内心における精神的活動であって、本質的にはきわめて「主観的」な事柄であると言えます。

したがって、ただ『苦しかった』『辛かった』と主張するだけでなく、裁判所を説得して慰謝料を獲得するためには、「客観的」な証拠が必要となります。

 

~裁判所を説得して慰謝料を獲得するためには?~

 裁判所に納得してもらうためには、
『だれがその状況に置かれても精神的苦痛を生じるに違いない』と思わせる客観的・外形的事実をピックアップし、これを裏付ける客観的証拠を示すことが必要です。

例えば、暴力に対する慰謝料であれば、医師の診断書、写真、日記などがあるといいです。不貞行為であれば、女性とのメールやLINEのやり取り、ラブホテルの領収書、写真などの証拠を確保しておくことが重要です。興信所などに裏づけ調査をお願いするのも一つの手です。

福岡市 慰謝料請求


~嫁・姑関係~

ところで、慰謝料請求のご相談の中には、夫側の親族との関係で離婚に至るケースも多いところですが、嫁・姑の関係性が理由で離婚に至った裁判例で、興味深い裁判例がありましたのでご紹介いたします。

舅・姑が、いわゆる、「嫁いびり」と思われる行動・言動をしたため、夫とその両親に共同不法行為が成立し、慰謝料支払い義務が認められたという判例(盛岡地方裁判所遠野支部昭和52年1月26日)です。

私も、私生活では、嫁の立場を長くやっています。私個人は、嫁姑の仲はうまくいっていますので、あれなんですが、この判例の判旨に、裁判官の価値観が色濃くでている、聞き捨てならない言い回しがありましたので、以下、一部を引用いたします。

「・・何しろ未だ年若く、しかも一般に嫁がしゅうと(舅)やしゅうとめ(姑)に仕えるという風潮がなく、そのような教育の施されることのない現代であってみれば、原告にしゅうと(舅)やしゅうとめ(姑)に対する心構えをあまりきびしく求めることは酷であるといわなければならない。現代において、夫婦と夫の両親が同居するという家庭においては、嫁の方よりむしろ夫の両親の方が息子の嫁と仲良くやっていくことにより細心な神経を使うべきであり、昔のように単にしゅうと(舅)やしゅうとめ(姑)としての立場から嫁を指導していけばよいというものではないというべきである。○○(姑)証言の中に、・・(省略)・・「自分はしゅうとめ(姑)に強くあたられ、炬燵(こたつ)やぐらをひっくり返されたこともあるが、それからみればあなたの娘はそんなことをされないだけでもいい」ということが述べられているが、もしこのことが真実なら被告○○(姑)のとんでもない時代錯誤的感覚であるといえよう。・・・」 

この裁判例は約30年あまり前の昭和52年の判決なのですが、現在においても、「嫁の方よりむしろ夫の両親の方が息子の嫁と仲良くやっていくことにより細心な神経を使うべき」という考えは、一般的には浸透しているとは言いがたいと思われ、昭和52年当時としては、画期的な判決内容だなぁ(というか、このご家庭のお姑さんすごいなー)、と個人的には感じています。

福岡市 慰謝料請求

この裁判例はさて置くとしても、

慰謝料請求をしたいと考え、ご相談にこられる際は、何らかの客観的証拠を持参されると話が早く進みます。日常生活の中で、証拠を集めるという視点はなかなか持ちにくいですが、ガッツリ慰謝料を取るためにも、何か怪しいな、と思われることがあれば、普段から証拠を集めておくことをお勧めします。

次回は労働問題についてお話をする予定です。

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【離婚問題のご相談について 】2/3(全3回)

2016-08-18

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【離婚問題のご相談について 】2/3(全3回)

 

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毎日毎日暑い日が続きますね。

みなさん、夏バテなどしていませんか?

暑~い夏は、よく寝て、よく食べ、適度に休息するに限りますね!

 

さて、2回目の今回は、離婚における親権者についてお話ししたいと思います。

 

離婚することは決断したけれど・・・・

Q1:専業主婦の私は経済的には夫には勝てません。それでも親権は取れますか?

Q2:父親の私でも親権は取れますか?

 

そんなご相談は非常に多く、

配偶者との離婚はやむを得ないとしても、可愛い我が子のこと、

親権だけは自分に、というのが皆様の共通の思いです。

福岡市 離婚問題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【Q1とQ2の回答】

1.裁判所における親権者決定の基準について

親権について裁判所が考えている一定の基準というものがあります。

①母親(母性)優先の基準

②継続性の基準

③子の意思尊重の基準

④兄弟の不分離の基準

⑤面会交流の許容性

⑥子の奪取の違法性

などなど、判断の基準になる考え方はいくつかあります。

裁判所は事案に応じて、いずれかの基準を軸にして判断を下しているようです。

事案にもよりますが、裁判所は
①母親(母性)優先の基準※1や②継続性の基準※2
を用いて判断するケースが多いようです。

 

2.母親(母性)優先の基準について※1

子供が乳児であるとか、まだ年齢的に幼い場合にはやはり母親と一緒に過ごすべきという価値判断が優先される傾向にあります。

もっとも、「母親」という主体にこだわるのは現代において、古い考え方であるとされ、最近では母性を発信している側の親がより親権者として適切であるという考えになっています。

したがって、母親であっても育児を全く放棄しているとか、あるいは、父親であるが日常の食事やこまごまとした子供の世話を主体的に行っており、安定した監護状況がある場合などは、父親であっても親権者として指定される可能性は十分あります。

 

3.継続性の基準について※2

継続性の基準という考え方もよく用いられる考え方です。

この基準は、子供の生活環境、学習環境、精神的な安定を重要視すれば、特別な事情がない限り現在の環境は変えるべきでないという価値判断に基づいています。

したがって、簡単に言えば、父母のうち、現在お子さんを育てている側が強いことになります。

 

4.経済的な不足がある場合

お子さんを育てて行くには当然、お金が必要ですが、裁判所は、母親に親権を認めるべき事由があれば、経済的な側面はそこまでマイナスとは考えていないようです。

それは、実父母からの援助や行政的な手当て(母子手当や生活保護等)でカバーできるからだと思われます。

ですので、たとえ、現在、専業主婦であっても、仕事を開始し、実父母からの援助等で金銭面を賄っていけば、大丈夫です。

 

5.その他の基準について

先に列記しましたその他の基準も重要な基準です。

そして、親権について、父母の対立が激しい場合、裁判所に対して、どの事情(基準)を重視して主張していけばより効果的かという点も含めての訴訟戦略も非常に大事なことになります。

ご相談者の方のご家庭・ご事情に合わせて、今から収集しておくべき証拠などについてもアドバイスさせていただきますので、離婚や親権でお悩みの方はお一人で悩まずにまずはご相談下さい。

次回は「離婚における慰謝料」についてお話をする予定です。

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【離婚問題のご相談について 】1/3(全3回)

2016-07-19

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【離婚問題のご相談について 】1/3(全3回)

 

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蒸し暑い日が続いていますが、皆様体調など崩されてないでしょうか。

さてさて、これまで2回、「法っと(ほっと)通信」と題して、
メールマガジンを配信してきましたが、
今回からメルマガではなく、ブログという形で情報発信をしていこうと思います。

最低でも月に1回は更新!を目標にしていますので、どうぞご愛読をよろしくお願いいたします。

今回は、私の元にご相談の多い問題の一つである「離婚」の問題についてお話したいと思います。

ただ、一口に離婚といっても様々な問題がございますので、
その中でもよくお尋ねのあるテーマで、3回に分けてお話ししたい思っております。

福岡市 離婚問題

 

 

 

 

 

 

 

1回目の今回は、
『自分は離婚したいが、相手が離婚したくないといっている場合でも離婚することができるの?』
という点についてです。

本当に離婚したいと思っている方には、非常に深刻な問題です。
さて、こういった場合でも離婚はできるのでしょうか??
その答えは・・・

 

ご夫婦の間に離婚事由に該当する事情があるならばYes!です。
たしかに、一方が離婚したいといった場合、相手がNOと言えば、協議離婚(=夫婦の話し合いによる離婚)は成立しません。

これは、当事者間の協議が整わないからといって、裁判所に離婚調停を申立てた場合も同じです。

「調停」も裁判所における「話し合い」ですので、何回か調停期日を重ねても相手が離婚に同意してくれなければ、離婚調停は成立しないのです。

 

そして、調停が不成立(=合意が得られずに終わること)に終わった場合、次のステップは離婚訴訟を提起することになります。

 

離婚訴訟とは、「話し合い」ではなく、裁判官が当事者の主張と証拠に基づいて夫婦は離婚せよ、あるいは財産分与として○○円支払え、などという判断を下すものです。

要するに、当事者がどういう考えであろうと、裁判官にとって、離婚する事由があると判断できるのであれば、離婚はできるのです。

したがって、離婚事由に該当する事情があるのであれば、相手方がどう主張しようと、裁判官によって離婚の判断は下されます。

 

福岡市 離婚問題

 

 

 

 

 

 

 

離婚事由は法律で定められており、具体的には、
①浮気・不倫(不貞行為)
②悪意の遺棄
③3年以上の生死不明
④配偶者が強度の精神病にかかり,回復の見込みがないこと
⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由
のことを指します。

性格・価値観の不一致は⑤に該当するかという問題です。
性格の不一致だけで離婚が認められることはほとんどありません。
基本的には夫婦として共同生活を営む以上ある程度の努力は必要だからです。

したがって、夫婦間の様々なトラブルが積み重なって婚姻生活が実質的破たんに至っているのであれば、離婚が認められます。

婚姻生活が実質的に破たんしているといえる典型例としては、一定の別居期間がある場合です。
別居期間が一定程度あれば、離婚が認められる可能性が高まります。

その他、嫁・姑問題、セックスレス・金銭の浪費
など離婚を求める理由は様々ですが、一つとして同じ事案はなく、
ご相談者の方のお話をじっくりと聞いて初めて解決できる問題ですので、
離婚問題でお悩みの方は、弁護士などのご相談相手に対して、包み隠さずお話することも大切なことです。

あなたや、あなたの周りの方が離婚問題のことでお困りのことがございましたら、お一人で悩まず、まずは当事務所までお気軽にお問い合わせ下さい。

次回は「子どもの親権」について、その次は「離婚における慰謝料」についてお話をする予定です。

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